顧客との対話から
2010年、NEITZは、新しい挑戦の一歩を踏み出しました。社長に就任した西澤孝枝氏が最初に取り組んだのは、国内外の顧客と対話をすることでした。
「もっと軽く」「もっと美しく」「もっと使いやすく」
医療現場から届いた切実な声が、NEITZの新たな挑戦を導きました。
NEITZは再び「光学のNEITZ」としての原点を磨き上げていきます。
「光学に立ち返らなければ、未来はない。」
この言葉に込められた西澤社長の決意は、その後の歩みを導く軸となりました。顧客の声は、NEITZの未来への挑戦の出発点となったのです。
技術×デザイン ― 命を吹き込むデザイン
NEITZの新たな挑戦を支えたのは、光学技術に加え「人との出会い」でした。
世界的プロダクトデザイナー・山本秀夫氏との出会いが、NEITZに新たな息吹をもたらしました。
美しさと安心感を与える医療機器は、国内外で圧倒的な支持を獲得。
彼のデザインは、製品に新たな命を吹き込みました。
NEITZは再び「光学性能とデザインのNEITZ」として世界に存在感を示し始めたのです。
挫折と再会 ― 最強のチームへ
2014年、NEITZは新しい双眼倒像鏡を世界眼科学会(WOC)で発表。革新的な性能とデザインは大きな注目を集め、世界中の医師から発売を待望する声が寄せられました。
しかし、開発は凍結。もっと軽く、もっと美しく、もっと使いやすくを追求する為でした。
その後NEITZは、開発マネジメントのプロ・水野厚氏を迎え、体制を再編。互いの専門性を尊重しながら、「使命を共有するプロ集団」が誕生しました。それはNEITZの「第二の夜明け」と呼ぶべき瞬間でした。
再始動 ― 顧客の声が動かした止まった時間
その間、絶えることのなかった顧客からのNEW双眼倒像鏡への期待の声。要素技術開発を重ね続けた10年間。
顧客の声に背中をおされるように、2024年、西澤社長は上市に向けた本格的な開発の再始動を決断します。
その矢先、一通のメールが届きました。差出人は、プロダクトデザイナー・山本秀夫氏。かつてNEITZの製品に命を吹き込んだ担い手。
「TVドラマで御社の製品を見ました。2012年から始まった御社との協業を懐かしく思い出しておりました。またデザインでお手伝いできることがございましたら、いつでもお声がけください。」
数日後、NEITZの開発室で、10年の時を経ての再会。山本氏が手に携えていたのは、双眼倒像鏡のデザイン図が綴じられ使い込まれた分厚いファイル。彼もまた、NEITZが世界に示した"未完成の光"、あの双眼倒像鏡の続きを心に抱き続けていたのです。
「ここからもう一度、始めましょう。」
こうして、要素技術開発を重ねながら鍛え抜かれた開発陣と山本氏が再び集結。技術と造形、精度と感性を結びつけた「NEITZ史上最強のチーム」が、再び志をひとつにしたのです。そして、新たな軌道の先に生まれたのが、NEITZのフラッグシップ
― 「IO-Vega」でした。
誕生
IO-Vegaは、NEITZの光学技術と人々の想いの結晶です。
名称に込められた矜持 ― Vegaと言う星に託した願い
「Vega」とは、地球の地軸の延長上に輝く未来の北極星。この名には、NEITZが眼科医療機器の世界で「静かに、しかし確実に光を放つ存在でありたい」というNEITZの想いが込められています。
IO-Vegaは、NEITZの誇りであり、開発チームの魂そのもの。単なる製品ではなく、NEITZのフラッグシップモデルなのです。
結び ― 未来への光
NEITZの歩みは、挑戦と出会いの連続でした。逆境に直面するたびに日本はもとより世界の顧客との出会い、また様々な人との出会いがあり、その想いを受け継いで新たな挑戦へと踏み出してきました。
10年の歳月をかけて、ドクターや患者さんの為に情熱を注ぎ続けて完成したIO-Vega。それは、NEITZが世界に誇るべき「挑戦の証」であり、「未来への光」なのです。
株式会社ナイツ
代表取締役社長兼CEO
西澤 孝枝
2010年、計測器メーカーからNEITZ社の社長に42歳で就任。国内外の数多の顧客の声を聴き、「もっと軽く、美しく、使いやすい」NEITZの新双眼倒像鏡への期待を肌で感じ取った。開発テーマとして、IO-Vegaを選定し、開発の始動を宣言。本プロジェクトにあたり、自ら顧客の声を聴くことでより精力的にリーダーシップを発揮。殊、NEITZ史上最強の開発チームの編成にも尽力し、より多くのドクターに選んでいただけるMade in JAPAN, Made by NEITZのBIOの開発を目指した。
株式会社ナイツ
専務取締役兼CTO
水野 厚
大学にて電子工学を専攻中、電気計測の奥深さに感心し、大手電気計測器メーカーに就職。25年間開発業務に従事し、技術・品証・製造各部長を歴任した後、協力会社の当社に転任。本プロジェクトでは、開発マネジメントのプロとしての経験を活かし、開発メンバーのみならず、全社を横断したコンカレントチームを牽引。部門の垣根を越えてメンバーの力を結集し、プロジェクトを積極果敢に推進した。医療従事者が使いやすい、しいては患者さんに優しい高スペックなBIOの開発を目指した。
株式会社ナイツ
取締役薬事品質安全部長
田辺 厚
NEITZ社に勤務して37年。開発部長当時、IO-Vegaの初期の開発に携わる。現在、薬事品質安全部長として、患者さんや医療従事者が安心して安全に使用できる医療機器の提供に責任を持つ。IO-Vegaの名付け親。いずれVEGA星が地球の地軸の延長上に輝く未来の北極星と言われるようにIO-Vegaが輝きを放って欲しいとの思いを込めて命名。ドクターにとって信頼できるBIOを提供するべく経験に基づく進言や厳格な評価で開発に貢献。
株式会社ナイツ
国内営業部長
関 洋行
ソムリエの資格を持つ異色の国内営業部長。そのホスピタリティは医療機器の営業を行う上でも通じるものがあり、眼科医療機器の販売を通して、多くの患者様のQOV(Quality of Vision)向上に貢献できることを誇りに感じている。本プロジェクトにおいては、医療現場の生の声や従事者のニーズを的確に把握し、経営層や開発に届ける役割を担う。国内営業部長として、新型BIOをより多くのドクターに使用して頂き、患者様のQOV向上を目指す。
株式会社ナイツ
マーケティング担当
西澤 慶修
大学時代に培ったコミュニケーション能力、情報収集力を活かし、本プロジェクトにおいては、市場のニーズや動向、製品分析など、仕様決定の一助となる細部に至る情報を開発陣に届けた。またプロモーションも担当し、社内外の関係者と連携し、IO-Vegaの魅力を最大限に引き出すことに注力し、医療従事者に響くプロモーション戦略を考察。より広く、より深くIO-Vegaを周知していただきながら、NEITZブランドの価値向上を目指す。